入学の季節、新一年生がランドセルを背負って嬉しそうに学校へ通うのを見るのは微笑ましいものです。
また自分の子供のころを思い出して懐かしくなったりもします。
日本では小学生はランドセルを使うのが一般的で「小学生=ランドセル」というイメージが定着しているほどです。

そもそも小学生のランドセルって義務なの?

実は義務ではないんだよ
小学生のランドセルの使用は法律によって義務付けられているわけではありません。
また教育委員会もランドセルの使用を強制しているわけではありません。
それでも長年小学生に愛用されてきたからにはランドセルには小学生が使うのに相応しいそれなりの理由があります。
その逆に小学生が毎日利用するのものとしてどうなの?という部分もあります。
この記事では当たり前のように小学生が使用しているランドセルのメリットやデメリットを徹底解説していきたいと思います。
また合わせてリュックがランドセルの代替品となり得るのかについても解説したいと思います。
- ランドセルのメリットとデメリットが知りたい
- 小学生のランドセルの使用に疑問を感じている
- リュックがランドセルの代替品になるのか知りたい
ランドセルのメリット
まずはランドセルのメリットから見ていきましょう。
下記が主なメリットとなります。
- 中に入っている物を守ってくれる
- 転倒時にクッション代わりになる
- 体に負担がかかりにくい
- 災害時に子供を守ってくれる
一つずつ詳しく解説していきます。
①中に入っている物を守ってくれる
ランドセルは頑丈な造りなので教科書が型くずれする心配がありません。
また人や物など何かにぶつかった場合でも衝撃が伝わりづらいので中の物が壊れたりしません。
これは活発に動く子供にピッタリと言えますね。
さらにランドセルは雨に強く中に入っている教科書が濡れることはありません。
傘が上手に差せない低学年のお子さんでも安心です。
②転倒時にクッション代わりになる
厚みと耐久性のあるランドセルは子供が後ろに転んだ時などクッション代わりになり、衝撃を吸収し頭が直接地面に打ちつけられるのを防いでくれます。
実際に子供が交通事故に遭った際にランドセルがクッション代わりになり軽傷で済んだ例が報告されています。
③体に負担がかかりにくい
ランドセルの背負いベルトには工夫が凝らされており重さを感じにくく体への負担も最小限になるよう設計されています。
中に重い荷物を入れた場合でも肩ベルトが食い込んだりランドセル自体が大きく揺れたりすることがないので子供の背骨や脊柱に歪みが生じにくいのです。
④災害時や水難事故の際に子供を守ってくれる
ランドセルは災害時に身を守る役割を果たしてくれます。
例えば通学時に地震が起こった場合でもランドセルであれば頭に載せたり、カブセの部分で顔の前まで隠したり、座ってカブセで身体全体を隠したりして自身を守ることが可能です。
さらにランドセルは水に浮く性質があるので浮き輪の代わりになってくれます。
水難事故に遭った場合、水の中でランドセルに掴まって救助を待ったりビート版のように使用することで岸辺まで泳いでいくことも不可能ではありません。
ランドセルのデメリット
ここからはランドセルのデメリットを解説していきます。
下記が主なデメリットになります。
- ランドセル自体が重い
- 価格が高い
やはり長年小学生に愛用されているだけあってメリットよりデメリットの方が少ないです。
順番に解説します。
①ランドセル自体が重い
ランドセル自体の重さは一般的に1.3kg前後と言われています。
その1.3kgに教科書やノート、そのほか授業に必要な物などの重さを加えると5㎏近くになることもあります。
そうなると鞄の重さを少しでも軽くしたいと考える親御さんもいるでしょう。
しかし他の鞄はランドセルの様に身体の負担を軽減する機能性を備えていませんので注意が必要です。
また最近では置き勉を学校側が認める動きが出てきており重さについてそれほど心配する必要が無くなってきています。
教科書などを家に持ち帰らず学校に置きっ放しにすること。
②価格が高い
ロンドセルの購入費用は3万円~7万円ほど掛かります。
とある調査によると2021年の平均購入価格は5万5339円だったそうです。
ちょっと気軽に買い替えが出来る価格ではありませんね。
ただランドセルは素材も良くしっかりとした造りなので乱暴に扱わなければ6年間長持ちしてくれる可能性が高いです。
リュックはランドセルの代替品になる?
ランドセルの代替品として一番手に挙げられることが多いのがリュックサックです。
その理由としてリュックサックは軽く価格もランドセルと比べて圧倒的に安いので重く高いというランドセルのデメリットを見事にカバーしているからです。
ではリュックサックはランドセルの代替品になり得るのでしょうか?
結論を言ってしまうとそれはNOだと思います。
まず布などの薄い素材で作られるリュックサックの場合では中の物に衝撃がダイレクトに伝わるのを避けることが出来ません。
また中にたくさんの教科書などを入れて重たくなった場合、ベルトが肩に食い込み体に負担がかかりやすくなります。
さらに安いとはいってもランドセルとは違い頑丈な造りではないので卒業するまでに毎年のように買い替えなければならない可能性もあります。
以上の事から特別な理由がない限りリュックサックではなくランドセルを選ぶべきでしょう。
もし高学年になった際にランドセルのサイズが合わなくなったり、周りの生徒の殆どがランドセルから切り替えた場合などはリュックサックの購入を考えても良いでしょう。
まとめ
ランドセルは小学生の事をしっかり考えられて作られています。
ランドセルには価格が高かったり、ランドセル自体が重いといったデメリットもありますがそれを補って余りあるメリットがあります。
小学生のランドセル使用は義務というわけではありませんが、やむを得ない事情などない限りはランドセルを選ぶようにしましょう。
また子供目線でも小学校に上がりランドセルを背負うのを楽しみにしているお子さんも沢山いることでしょう。
中にはランドセルを嫌がるお子さんもいるかもしれませんが、ランドセルを希望しているのであれば気持ち良く購入してあげましょう。