
私ユーチューブでファスト映画見ちゃったみたいなんだけど大丈夫かしら?

見るだけなら違法にならないから心配しなくても大丈夫だよ!
最近ファスト映画の認知度が上がり違法なものという認識が世間一般に知れ渡ってきました。
ファスト映画と知ってか知らずか分かりませんが、見てしまった方は大勢いらっしゃると思います。
そんな中できっと「見るだけでも違法なのだろうか」このような疑問を持った方も大勢いらっしゃることでしょう。
この疑問に対する答えはNOです。しかし例え違法にならなくてもファスト映画は見るのをやめるべきだと思います。
その理由についてお伝えしたします。
もちろんファスト映画とはなんぞやという方の為にファスト映画についての説明も行いたいと思います。
- ファスト映画は見るだけでも罪になるのか気になっている
- ファスト映画を見ることに罪悪感を感じている
- ファスト映画について知りたい
ファスト映画とは
まずはファスト映画とは何かついて説明したいと思います。
本来120分程度ある映画を編集して10分程度に結末までのあらすじや見どころをまとめた動画。権利者に無断で映画の映像・音声・静止画などを使用している違法なものを指します。
ちなみにファスト映画は和製英語的な言葉でファストは英語の「fast(速い)」から来ています。
ファスト映画は2020年春ごろから動画共有サイト(主にユーチューブ)への投稿が目立つようになりました。
CODA(コンテンツ海外流通促進機構)の調査によると少なくとも55のアカウントから2100本余りのファスト映画の投稿が確認されたそうで被害総額を試算してみたところ956億円にも上るものだったといいます。
2021年には著作権法違反容疑でファスト映画による日本国内初の逮捕者(3名)が出ました。
逮捕者3名の内2名がユーチューバーで1名は動画の編集などの指導をしていました。
ファスト映画は見るだけなら違法ではない!
すでに述べておりますがファスト映画は見るだけなら違法になりません。
ファスト映画を作るのも、ファスト映画を投稿するのも法律に触れますが、視聴のみの場合それを処罰する法律が存在しません。
しかし法律が存在しないからといってこれ幸いと視聴しても良いのでしょうか?
2021年の初の逮捕者が出た一件からファスト映画を扱っていたチャンネルが激減しました。
それでもまだ完全消滅したわけではありませんし、ファスト映画がこの先1本も投稿されなくなるというのは考えづらいです。
というのも著作権法について認識が甘い人が投稿してしまう可能性が0ではないからです。
見る側の立場に話を戻しますがもしファスト映画と分からずにファスト映画を見てしまったのなら仕方のない部分もあります。
しかしファスト映画と自覚があるのなら見るのをやめるべきです。
ファスト映画を見るのをやめるべき理由
ファスト映画を見るのは違法ではないことを知っているうえで、見るのはやめるべきだと考えている人はおそらくたくさんいらっしゃると思います。
私も当然そのように考えています。
ではファスト映画を見ることによって具体的にどのような悪影響が出るのかについてお伝えしていきたいと思います。
ファスト映画の投稿主たちは再生回数に応じて広告収入を得ています。
つまり私たちがファスト映画を見てしまうと作品の著作権者にはお金は入らずに作品を無断利用している者にお金が入ってしまいます。
これはある意味犯罪に加担しているのと同じことではないでしょうか。
ファスト映画が作品そのものの宣伝になっていれば良いのですが、現実はそう都合のいい物ではありません。
昨今のコンテンツが溢れている世の中においては短時間で効率よく楽しむ『タイムパフォーマンス』が重視されており、ファスト映画を見るだけで本編を見ずに満足してしまう可能性が高いです。
ファスト映画は本来映画本編を見るかもしれなかった客からの需要を不当に奪ってしまっているのです。
得られるべき利益を得られなかったことで映画会社ならびに作品の関係者はその後の創作活動に影響が及びかねません。
ファスト映画を軽い気持ちで見てしまうことでもしかしたら生まれる予定だった素晴らしい作品が生まれなくなってしまうかもしれません。
最終的には個人のモラルの問題にはなってしまいますが、ファスト映画は違法ではないからといって見るべきものではありません。
まとめ

ファスト映画を見るのは違法ではないんだね
でもファスト映画と分かってて見るのはダメなことだって改めて感じたわ

そうだね、映画を一生懸命作っている人たちに失礼だし
素晴らしい映画が生まれる未来を奪うかもしれないもんね
ファスト映画だけに限りませんが、著作権を侵害する動画などを私たちが見たり聞いたりするのは犯罪を助長する行為です。
罪にならないからいいやという気持ちでいてはいけません。
今の若い世代はテレビよりユーチューブなどの動画共有サイトを見ている時間の方が多いと言われています。
ファスト映画を投稿する側も見る側も違法と知らずにしているのであればそれは社会の責任でもあります。
小学生、遅くても中学生ぐらいには著作権法についてしっかりと教える必要があると思います。
もしかしたら私が知らないだけでもしかしたら現在すでにそういったことを授業などで教えているかもしれません。
いずれにしろ私たちのファスト映画を見ないという意思がファスト映画撲滅に繋がるのは間違いありません。