2022年6月11日に公開されドラゴンボールの映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」が公開から10日間でなんと約3000件もの違法アップロードが見つかったといいます。
なんとこの数字は前作「ドラゴンボール超 ブロリー」と比較して約10倍の被害件数となるということです。
そこでこの記事では
- 「スーパーヒーロー」違法アップロード事件概要
- ドラゴンボールの違法動画が多いのは海外人気が原因?
- ドラゴンボールの違法動画を減らす方法は世界同時公開しかない
についてまとめてみました。
それではさっそく本題に入っていきましょう。
「スーパーヒーロー」違法アップロード事件概要
2022年6月11日にドラゴンボールの21作目となる映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」が公開され現在興行収入20億円を超えまだまだ絶賛公開中です。(※2022年7月6日現在)
そんな中で配給元の東映が7月4日に公式サイト内で劇場内で盗撮したと思われる「スーパーヒーロー」の映像がYouTubeなどの動画共有サイトやその他SNS等で違法アップロードされているのを確認したと発表しました。
なんと公開から10日間で約3000件の違法アップロードが確認出来たといいます。
この約3000という被害件数は2018年12月14日に公開された前作のドラゴンボール映画「ドラゴンボール超 ブロリー」のおよそ10倍の規模だそうです。
これはひどい話ですね。映画館で映画の上映前に流れる「NO MORE映画泥棒」を完全に無視しています。
東映は違法アップロードに法的措置も辞さない考え
東映は今回の違法アップロードの件に関し法的措置も辞さない考えであることを公式サイトで表明しました。
現在公開中の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』本編を盗撮し、アップロードしたと思われる映像がインターネット上において多数発見されるという事態が発生いたしました。
この行為は、映画盗撮防止法および著作権法に反する侵害行為として、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる重罰の可能性があります。
当社はこのような行為に対して、法的措置も辞さず厳然とした姿勢にて対処していく所存であり、今回の盗撮被害についても、既に当社顧問弁護士事務所と協議し、また捜査機関とも連携をとりながら刑事、民事両面での事件化を視野に入れて、対応を進めております。また、劇場での監視や不正アップロード映像削除申請などの対応は常に行っており、今後も警戒を強化して参ります。引用元:東映オフィシャルサイト
これはぜひ東映を応援したいですね。本当に悪質な投稿者も多いですから。
違法動画に平然と広告を付けている投稿者なんかは即刻逮捕してほしいぐらいです。
第三者が違法動画を見つけた場合にできること
インターネット上で違法アップロードされた動画を見つけた時はどうすればよいのでしょう。
例えばyoutubeでは著作権者本人でない場合は著作権の侵害を理由に動画の削除依頼をすることはできません。
ですので第三者が見つけた場合は著作権者である人物や組織に報告するというのが最善の方法だと思います。
ドラゴンボールのアニメ作品の場合は東映アニメーションや集英社です。
東映アニメーションも集英社も公式サイトにちゃんと著作権侵害を報告する窓口があります。
東映アニメーションの場合
公式サイトのお問い合わせページにある「東映アニメーション 総合お問い合わせフォーム」から報告。
集英社の場合
公式サイトのお問い合わせページ内の「一般:よくあるご質問」の中にある「違法アップロードや著作権侵害」のご連絡という部分があるので+マークを押すとこちらへという専用フォームへ飛べるリンクが現れるのでそちらから報告。
私もyoutubeで「スーパーヒーロー」の本編フルの違法動画を見つけた際にさすがに悪質過ぎると思ったので両社に報告しました。
その後2日以内にその動画は消えていたのでちゃんと対応してくれたんだと思います。
ドラゴンボールの違法動画が多いのは海外人気が原因?
公開から10日間ほどの間に約3000件ほどの違法動画というのはもの凄い数です。
前回の「ブロリー」の時は公開1週間で違法動画の数は370件程度だったらしいのですが、それでも他の作品と比べてとても多いです。
なぜドラゴンボールの映画はそれほど違法アップロードされるのか、それについてはドラゴンボールの海外人気の高さが原因だと言われています。
確かに私が著作権侵害を報告したyoutubeの違法動画もタイトルが英語でチャンネル名も英語でした。
加えて今は日本国内より海外のほうがドラゴンボール熱が高い気がします。
現に「ブロリー」の興行収入も国内より海外の方が多いですし、おそらく「スーパーヒーロー」もそうなることでしょう。
ドラゴンボールの違法動画を減らす方法は世界同時公開しかない
今回の「スーパーヒーロー」の膨大な違法アップロードにより東映アニメーション並びに関係各社は多大な被害を被ったはずです。
このまま何も対策を講じないのは得策ではないでしょう。
私が違法動画を減らす方法として最も効果があると思うのはこれからのドラゴンボール映画を全て世界同時公開にすることです。
前の章でお伝えした通り今や海外のドラゴンボール人気は国内を凌ぐほどです。
なのに海外での映画の公開が一番早い国でも日本より2カ月以上も遅れての公開です。
- 日本での公開日:2022年6月11日
- 海外での最速公開日:2022年8月18日(※ブラジル、メキシコなど12か国)
ちなみにアメリカは同年8月19日の公開です。
日本での公開からこれだけ待たされるのですから、いけないことですが違法アップロードされた映画を我慢できずに見てしまったという海外の方も多いことでしょう。
そしてそうやって見る人が多いのが分かっているから違法アップロードする人物がたくさん現れてしまうという現状だと思います。
ドラゴンボールの様な世界的なコンテンツ、ましてや日本よりも多く興行収入が見込めるコンテンツの映画を2カ月以上も遅れて海外で公開すること自体が間違っています。
違法アップロードによる被害を減らしたいのであれば多少公開時期が悪くなろうと世界同時公開にすべきです。
それが出来ない場合でも日本と海外との公開日のズレは誤差の範囲にとどめるべきでしょう。
違法アップロードが一番悪いのは前提として、ドラゴンボールほどのワールドワイドなコンテンツを世界同時公開出来ない体制にも問題があるんじゃないか…
海外のファンは日本のファンより熱心に漫画版超やヒーローズのプロモアニメを追い掛けてますよ— py10101 (@py10101) July 4, 2022
ドラゴンボールって海外同時公開じゃないんだよね? アニメ映画と実写じゃ都合が違うかもだけどそれが違法アップロードに関連してなくもなさそう
— へべれけ甚六@depression (@stupidrinker_k) July 4, 2022
犯罪者は問答無用でお〇になさいって感じなんだけど、そもそもドラゴンボールほどの世界的に需要あるコンテンツが海外展開お粗末すぎるのもそれに拍車をかけてるよなー
ずっと前から違法視聴されまくってるしメキシコで大規模な違法視聴上映会とかもやってた始末なのになーんも変わらん東映···— 林冲 (@yumeninarou) July 4, 2022
マジでドラゴンボールで違法動画減らすの、全世界同時公開をやってから、じゃないとなんにも意味ないだろうな……とはしみじみ思う
— 路木 (@rrrokio) July 5, 2022
違法アップロードの責任は運営側にもあり
きつい言い方かもしれませんが映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の違法アップロードが横行した責任は運営側にもあります。
前述しましたが前作「ブロリー」の興行収入は日本国内より海外の方が多いです(日本約40億に対し海外95億)。
普通であれば「ブロリー」の次作に当たる「スーパーヒーロー」は海外の公開日を日本と同時にするかさらに日本と近づけるかするはずです。
それなのにあろうことか「スーパーヒーロー」は「ブロリー」よりも海外での公開時期が日本の公開時期から遠くなっているのです。
どなたが「スーパーヒーロー」の海外での公開スケジュールを組んだのか知りませんが無能としか言いようがありません。
海外での公開時期を遅らせれば遅らせるほど違法動画が多く出回ることなんて容易に想像できたはずです。
フランスの公開日なんか日本から4カ月も遅れた10月5日です。
Dragon Ball Super: SUPER HERO, en France le 5 octobre au cinéma. 🎬 pic.twitter.com/kVrbvHnoZ5
— Crunchyroll FR ✨ (@Crunchyroll_fr) July 6, 2022
フランスといえばヨーロッパの中でもとりわけドラゴンボール好きが多く、1980年代後半からドラゴンボールのアニメが放送された際には最高視聴率65%を記録するなど大人気でした。
つまりフランス人は長年ドラゴンボールを日本人と同じように愛してきたわけです。
そんなフランスの公開日が日本から4カ月後(海外の中でも最後の方)というのはちょっと信じられません。ショックを受けているフランスの方も多く見受けました。
正直フランスのドラゴンボールファンがyoutubeなどの動画サイトで「スーパーヒーロー」の違法動画を視聴してしまっても私は責める気にはなれません。
日本で8月6日に公開されるワンピースの映画「ONE PIECE FILM RED」がフランスでは日本公開からわずか4日後の8月10日に公開されるらしいのでドラゴンボールもやろうと思えばできるはずです。
🏴☠️ C’est le moment de découvrir la bande-annonce VF de ONE PIECE FILM – RED, avec la chanson du générique adaptée et interprétée par @HoshiOfficial !
Rendez-vous le 10 août au cinéma.#OP_FILMRED #ONEPIECE pic.twitter.com/I1COPt2RYH— Pathé Films (@PatheFilms) June 15, 2022
それともワンピースの映画をフランスで早く公開したいがためにわざと「スーパーヒーロー」の公開を遅らせたのでしょうか?
もしそうであるならばドラゴンボールファンとして余計に腹立たしいことです。
いずれにしましてもドラゴンボールの次の映画では今回の反省を大いに生かして海外での公開スケジュールを組んでほしいものです。
もし次も海外を軽視した公開スケジュールを組むのであれば本気で失望しますので東映アニメーションさん、集英社さん本当にお願いします。
まとめ
この記事では映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の違法アップロードのニュースを受けてこの件の概要やドラゴンボール映画の違法動画が多い原因、違法動画を減らすにはどうすればいいのかについてお伝えしてきました。
簡単に内容を振り返ってみたいと思います。
「スーパーヒーロー」違法アップロード概要
公開から10日間で約3000件の違法アップロードを確認。
この数字は前作「ブロリー」の時の10倍ほどの規模である。
配給元の東映は公式サイトで違法アップロードに対し法的措置も辞さない考えであることを公表。
第三者が違法動画を見つけた時は著作権者に報告するのが最善である。
ドラゴンボールの違法動画が多いのは海外人気が原因?
ドラゴンボールの違法動画が他の作品より多いのは海外人気が高いのが原因と言われている。
海外人気が高い根拠としては前作「ブロリー」の興行収入が日本国内より海外の方が多かった。
ドラゴンボールの違法動画を減らす方法は世界同時公開しかない
違法アップロードによる被害を減らしたいのであればドラゴンボールの映画は世界同時公開にすべきである。
これだけ「スーパーヒーロー」の違法動画が氾濫したのには公開を首を長くして待っている海外のファンが沢山いたこと、その海外のファンが我慢できずに違法動画を見てしまったことが少なからず関係している。