現在、子供の野球離れが深刻な状況にあります。

意外だな~今大谷選手とかメジャーで大活躍しているのに
スポーツ庁は子供の野球人口は今後さらなる減少の一途を辿ると予見しています。
この記事では子供が野球をやりたがらなくなった原因と子供たちの野球人気が復活する為には何が必要なのかをお伝えしていきたいと思います。
さらに本場アメリカにおいての野球人気の現状についてもお伝えいたします。
- 子供の野球離れの原因が知りたい方
- 子供たちに野球人気が戻ってほしいと思っている方
- 本場アメリカでの野球人気について知りたい方
子供の野球離れが深刻
かつて国民的スポーツと呼べるほど人気だった野球ですが年々人気に陰りが見え始めています。
色々な要因はあるでしょうが見逃すことが出来ないのが子供たちの野球離れです。
それもかなり深刻な状況にあるようです。
全日本軟式野球連盟によれば競技人口は1982年度は推定32万人だったのに対し2020年度には約18万7000人となっており年々減少傾向にあり歯止めがかからない状態です。
もちろん競技人口の減少は少子化だったり部活以外の選択肢が増えた影響もあるでしょう。
事実、野球以外のサッカーやバスケットボールでも減少傾向にあります。
とは言っても野球・サッカー・バスケットボールの3競技で比べた場合に減少幅が一番大きいのは野球です。
さらにスポーツ庁が作成した「中体連の競技別加盟人数の推計」によれば数十年後の未来には野球だけ飛びぬけて競技人口が少なくなるという試算をしています。
出典元:ytv

野球だけちょっとひどすぎじゃない!
なんでこうなっちゃうの?

次の章で原因と人気回復のために必要な事を説明するわ
原因や人気復活の為に必要な事とは
子供たちの野球離れにはどんな原因があるのでしょうか。
細かいことを含めれば様々な原因が考えられますが、よく言われているのは下記の3つです。
- 用具費用が高い
- 坊主頭
- ボールを投げれる環境が少ない
①用具費用が高い
恐らく一番大きな理由が用具費用の高さだろうと思います。
サッカーやバスケに比べ野球の用具を揃える方がよりお金が掛かるのは明白です。
小学生が野球を始める為に掛かる用具一式の費用を約4万円強です。
対してサッカーとバスケ(ミニバス)は共に約2万円弱で済んでしまいます。
2倍以上というこの差は親御さんにとってかなりの負担になります。
そうなると当然経済的理由で野球を始められない子供たちも出てきてします。
②坊主頭
次に坊主頭です。
坊主頭については主に高校生に関わってくる問題ですが中学の部活でも普通に坊主頭が決まりの様になっている学校は多々あります。
となると将来的に坊主頭になるのが嫌で野球を敬遠して他のスポーツを始める小学生もいるでしょう。
③ボールを投げれる環境が少ない
最近ではボール遊びを禁止している公園が増えています。
当然キャッチボールも出来ません。
お父さんが休みの日に子供と公園でキャッチボールという昔よく見られた光景も今は殆ど見られません。
子供の野球人気復活の為には今紹介した3つの問題を解消することはとっても大事です。
しかしボールを投げれる環境が少ないというのは時代の流れですから致し方ありません。
それに公園で遊んではいけないのはサッカーやバスケも同じです。
用具の高さ問題ですが上の代の子供たちが卒団する時にグローブやバット等の用具をチームに残し次に入ってくる子供に使ってもらう取り組みを行っているチームもあります。

洋服のお下がりみたいで経済的にも環境的にも良いね
坊主問題ですが最近では甲子園によく出場する強豪校でも坊主頭の強制を廃止する高校が増えています。
例えば大谷翔平選手や菊池雄星選手を輩出した花巻東高校は2018年の夏に廃止しました。
しかしまだまだ高校野球では伝統を守るという観点から暗黙の了解で坊主頭が主流のままです。
アメリカでの野球人気低迷について
実は本場アメリカで野球人気の低下が深刻なものとなっています。
日本のプロ野球選手の憧れでもあるMLB(メジャーリーグ)が年々観客動員が減少し、ワールドシリーズの視聴率も低下傾向にあります。
さらにアメリカの他の人気プロスポーツであるNBAやNFLの選手たちに比べMLBには米全土に名の知れたスター選手が圧倒的に少ないという悲しい現実があります。
大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)のチームメイトにマイク・トラウトというメジャーNo.1プレーヤーとの呼び声があるぐらい人気と実力を兼ね備えた凄い選手がいます。
そのトラウト選手とNBAのレブロン・ジェームズ選手、NFLのトム・ブレイディ選手の知名度調査をしたところジェームズ選手が91%、ブレイディ選手が88%のアメリカ人聞いたことあると答えたのに対してトラウト選手はわずか43%だったそうです。
このような状況だとアメリカの子供たちも野球選手に憧れを持たなくなり野球離れが進んでいる可能性が高いです。
もし本場アメリカでもこのまま野球が衰退していくようだとなおさら日本での野球人気復活は難しくなってしまうかもしれません。
まとめ
私自身は小学生のころ少年野球チームに入っていたので子供たちの野球離れには少し淋しさを感じてしまいます。
ただこれまで日本では報道やテレビの扱いにおいて野球がすごく優遇されていた印象ですので野球以外のスポーツが注目されスポットを浴びるのも良い事なのかもしれません。
もし野球が本当に素晴らしいスポーツであるのならばいつかは必ず人気が復活してくると思いますし子供たちも野球に還ってくるはずです。
少なくとも私はそう期待しています。